アジアの片隅で

歯科技工所「MDLマルヤマ」の事業主マルヤマの仕事やプライベートの記録

愛車水没

2012.11.01 Thursday 01:25
0
    さる日曜日。 台風が直撃。
    休日だが、仕事だがや。 夜7時前に仕事終了。
    降り続いた大量の雨と満潮が重なる最悪の時刻に帰路についた。

    ところが、いつもの道を1キロも走らないうちに、2か所も道路が冠水している。
    こんな事ははじめてだった。 
    3か所目があまりにも広い範囲で冠水していたので、バックして迂回した道は
    もっと海に近い道だと、その時は焦っていたので気付かなかった。  
    いきなり、冠水した道路に突っ込んだ。  雨で前が見にくい上、日も暮れて真っ暗。  
    これは深い。マズイ。どうする。戻るか?  
    ライトを遠目にすると、冠水している範囲はかなり長く、
    向こうまではまだ随分距離がある。
    どうする。戻るか。 この先はもっと深いかもしれない・・・・
    その時、エンジンが止まった。何度もエンジンをかけなおしたがかからない。
    ドアを開け、外に出るともう車内に水が入る寸前。怖い。
    この先、水位が上がればかなり危険だ。ひざ下まである水の中、
    民家の庭まで行き家族に電話。 JAFは話し中。 暗闇の雨の中、パニック。 
    近くの友人にやっと電話がつながり、救助を請うが、彼らの家の前も浸水していて
    すぐには出られない。 携帯のバッテリーは1/3以下。   
    車に戻り、ドアを開けたままハンドルを持ちながら、ニュートラルにして車を押してみた。
    動く。やった!必死で頑張れば脱出できるかもしれない。  
    3m程押した所で気付いた。「前に押すより後ろの方が近い」 
    3m損した。
    気を取り直して後ろに押す。 その間、5〜6台の車が僕の横を通り過ぎて行った。
    手を振って助けを求めたが素通り。もっともだ。
    止まったら自分もエンストするかもしれない。 
    近くのコンビニの店員に「車を押して欲しい」と頼んだが、「店をカラにするわけにはいかない」と、二人いる店員がおっしゃったのであきらめた・・・? 心底腹が立ったが仕方ない。もともとピンチで人を頼ってはいけない。自分でなんとかしなければ。 
    車に戻ったが、もう体力の限界だ。この距離を一人で押すのは無理だ。
    でも、押すしかない。 
    押し始めた隣を、また素通りする車。
    最近の車はワンボックスやRVが多く車高が比較的高い。僕の車はスポーツ仕様のため、他の車より車高が低いのだった。
    エンジンに水が入ったのか。修理できるのか。廃車なのか。台風ナメてたな。すぐに引き返して仕事場に戻ればよかった。でも家に早く帰りたかったしな。東北の震災はこんなもんじゃなかったろうな。怖かったろうな。水は怖いな・・・・などと考えていたら向こうから車高の低そうな車がやって来て・・・・・
    止まった。
    エンジン停止。同志。エンジンかからない。友よ。 
    近寄り「押しますわ!次、僕の押してな!」  その車はミニクーパー。 
    二人で押していると、雨も止み、高校生らしき見知らぬ若者も手伝ってくれ、救助の電話をした友人も3人でランクルで駆けつけてくれて無事、車をコンビニの駐車場に入れ仕事場まで送ってもらった。ありがとうみんな。
    ひとりでは何もできんね。自然には勝てんね。想定外が起こるね。もともと自然を想定するのは人間のおごりやね。ってか僕の判断ミスやね。その場その場で最良の選択が出来なかった。なんとかなると思いこんだ代償は大きかった。反省。   
    次の日、大好きだった車はレッカー車で運ばれ二度と会う事は無かった。

        
    - | - | - | - |